(活動報告)

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2017年8月7日

ESDコンソーシアム愛知交流会を開催。自治体、企業、学校が活動を報告

ユネスコが推進するESD(持続可能な開発のための教育)を支援するコンソーシアム愛知(代表機関・中部大学)主催の「交流会」が8月4日、名古屋市中村区のウインクあいちで開催された。ESD活動を行っている自治体、企業、学校などの関係者約60人が参加して、活動報告に耳を傾けるとともに情報を交換した。

コンソーシアム愛知の宮川秀俊代表の開会あいさつに続いて日進市と株式会社レオパレス、東京書籍による活動報告が行われた。日進市はESD関連事業の「わいわいフェスティバル」を昨年開始。庁内会議、市民とのESD会議の発足を目指すなど全市での推進体制を築きたいとし、ESD及び市の取り組みの周知が課題としました。

レオパレスは女性活躍推進施策や社会貢献の見える化やグローバル社会に向き合い、学生サポートなどを進めていることを紹介。

東京書籍は、教科書に「持続可能な開発」に関する内容を掲載し、ホームページの記事やソフトに、児童・生徒が持続可能な教育について学べるよう情報発信を目指していることを報告した。

教育新聞社の齋藤英行社長が「ESDは行政主導が大事。社会貢献を軸に女性活躍推進なども進める積極的な企業姿勢を感じた。学校が最も頼りにする教科書に持続可能な教育が盛り込まれるのは心強い」などとそれぞれの発表を講評した。

続く教育実践活動では犬山市立犬山西小学校、あま市立甚目寺小学校、名古屋市立宝神中学校、日本福祉大学付属高等学校の教員がそれぞれの地域、学校の特色を生かし、人々とのかかわりを大切にしながら未来を見据えた活動内容を紹介し、会場から大きな拍手が送られた。

ユネスコ・アジア文化センターの進藤由美教育協力部長は「各学校では“つながり”が共通したキーワードだったと思う。子供たちの活動が地球規模に広がっていくことを期待したい」と話していた。